神社

庭の鳩に餌をあげないでください

山城の話

推敲とかする気はない。思いついたまま書いてそのまま公開しておわる。故人の話の上不謹慎だが、気に食わない人も読んでよい。

昨日は山城の送別会だったので、送別してきた。

いろいろ悩んで、俺は会社を辞める友人の送別会くらいの気分で、参加することにした。俺は、もう十分皆悲しんだのだから、今度は笑わないといけないと、すごく強く思っていて、笑い飛ばして終わるために必死で笑っていた。ちょっと必死すぎてキモいくらい必死だったと思う。

今ここで笑わないと、次笑えない気がした。俺は今後も楽しく彼の思い出話をしたいのだ。苦い思い出になるのは、まっぴらごめんだった。

何人か泣いて、たくさんの人が笑って、あーやっと終わったぞ、これで俺はこれで山城を笑い話に出来るぞ、大丈夫だぞ。多分こうでいいんだ、もうこれ以上泣くと次はないぞ、だめだぞ、と思って、あー、うん、終わった。

送別会の後半、好きにマイクを奪って好きなことを言って良い空気だったから、マイクを奪ってアホみたいなトークをした。酔った勢いというのは恐ろしいもんである。相当アレなことを言ったが、まぁ許して欲しい。あとで妹さんには謝っておいたから。

俺は山城とそんなに密に過ごしてない。あの場の誰よりもきっと薄い薄い関係性なんじゃねぇかと思って途中で足が震えた。俺はここにいていいのか、俺が泣けないのは、俺が山城とあんまり親しくないせいなのか、俺はなんでこんなに必死に真面目にならずに笑おうとしてるのか、なにやってんだ。

今冷静になってきた。ちょっときつい。これはマズい。このまま真顔になったら、マズい。なんで笑って終わる。

もう泣いたし、昨日はアホみたいに笑ったので、これで山城は死んだ。多分いろんな人の中で、昨日山城が死んだ。

おつかれさん。